やあ、かわいいボクだよ。
巷でこんな炎上があるみたい。
・何年もペット保険に入っていた。
・最近病気になったので保険を使って診療した。
・更新のとき、来年からはその病気については保障対象外と言われた。
ざっくりいうとこんな感じかな。
で、病気になった時のための保険なのに
病気になったら今後はその病気では
保険が使えなくなるってケシカラン・・・と。
うーーーーん、気持ちはすごくよくわかる。
ニンゲンの生命保険だと、80歳までとか死ぬまでとか
1回入ればずーっと保障があるから
そのイメージで考えがちだけど
ペット保険ってほとんどが1年更新なんだよね。
ということは、本当は1年ごとに申し込みをして
病気とかがないかを申告してもらって
保険会社はその内容を見て保険に入れるかどうか
審査するんだ。
ニンゲンの保険だって加入するときにこういうのあるじゃん。
あれとほぼ同じことを毎年やるの。ほんとはね。
とは言っても今回のこのペット保険は「自動更新」ってのがあった。
ここが混乱の元かな。
ユーザーからしたらずっと同じ条件で保険が使えるって思っちゃう。
でも実際には、毎年のめんどうな申し込み手続きを省略しましょう
ってだけなんだよね。
保険会社の中では更新のときに上記の審査をやってるはず。
何もなければすんなり更新できるけど
保険を使うことによって「病気」という情報が
保険会社に行ってしまった。
そうすると、次期更新時には、ユーザーにとって
不利な条件になることもある、と。
自動車保険でも同じだよね。
保険を使ったら来年から保険料が上がる・・・とか
じゃあ保険を使わないで修理したほうがいいかな・・・とか
普通にある話だよね。
それじゃあ保険に入ってる意味がない?
「今年、病気をして保険を使って診療した」というのは
立派に「保険が役に立った」になるんだよね。
その前、何年も何もなくてただ保険料を払うだけだったから
損した気分になるけど、1年間だけの保険なので
去年は去年、今年は今年、なの。
何もなくて保険料を払っただけの年は
誰かの病気のために役に立った・・・ということなんだけど
なかなか納得するのは難しいかな。
今回、該当のペット保険のホームページを見てみたんだけど、
「ご継続手続き」のところにはしっかりと
「ケガや病気の状況について審査して保障対象外になることもある」旨
書かれてる。
だからユーザーがいくら怒っても保険会社側は
「書いてあるじゃん」って言えちゃう。残念だけど。
これがネット保険の怖いところでもあるんだ。
ユーザーはネットやチラシに書いてあることを
了承したうえで申し込んでいるという前提になるの。
実際にはあんなの、隅から隅まで熟読することなんて
ないだろうし、だいたいは自分の都合の良いように
解釈するもんだけどね。
でも、書いてあるのに「そんなの読んでないから知らん」
が通るなら、何でもアリのゴネた者勝ちになっちゃう
ってのも分かるよね?
ニンゲンの生命保険だと保険のおばちゃんが来て
商品内容を説明して質問に答えてってしてくれる
(最近のネット生保は違うけど)けど
ネット保険は自己責任が求められちゃうんだ。
あとね、保険会社は保険商品を作るとき
必ず金融庁の許可をもらってるの。
保障内容とかお金のこととか、全部金融庁に
精査してもらってるんだ。
ユーザーの不利益にならないようにってね。
そしてホームページやチラシも、公的機関に見てもらって
分かりにくいところをチェックしてもらってるはず。
だからこのペット保険も、法律的には問題ないんだよね。
とは言ってもやはり多くのユーザーの誤解を招くもので
あることは保険会社側も今回の騒動で分かったと思うし
多くのユーザーに、ペット保険はこういうことがあるって
注意を促すことに役立ったとは思う。
そんなわけで、今のところほとんどのペット保険は1年型なので
「今年の病気に備えて入る」と割り切ること。
歳をとった時のために若い今のうちに保険に入っとこ
って考えだったらやめて将来に備えて貯金したほうがいいかもよ。
うち?かわいいボクはかわいいので保険は入ってないけど
下僕の医療保険は60歳でおしまいらしい。
歳をとって病気がちになったときは保険がな~い!!!